MURO FESTIVAL 2022 7/23(土)、時速36km部分のライブメモ。ライブレポではないので、文章としてのクオリティは求めず、ゆるめに読んでもらえると嬉しいです。
もくじ
1.はじめに
2.セットリスト
3.時速36kmライブメモ
4.まとめ
□1.はじめに
筆者はただの時速ファンなので、気軽に読んでいただければ幸いです。
このブログでは、真面目なライブレポを書いてきたのですが、それが窮屈になってきたので、ライブメモというジャンルを作ろうと思います。時速はあまり難しいことを考えずに、楽しく聴きたいので、筆者としては、真面目なレポというよりかは、メモが合いそうだなと感じています。レポは書けないけど、メモを量産したい。
ムロフェス2022で見た時速のライブがとても良かったのですが、楽曲や演奏の素晴らしさを文章化できるほどの素養がないということで、今回は筆者が何を感じたのかということだけ綴っていきたいと思います。
このメモを書く動機は、ライブで自分が感じたことを残しておきたいという気持ち。時速の魅力がこの文章をたまたま読んだ他者にも伝わればいいなという気持ち。そして、時速の歴史の1ページとして、ベースのオギノさんがいないライブも記録しておきたい、という気持ちです。
□2.セットリスト
1.サテライト
2.スーパーソニック
3.銀河鉄道の夜明け
4.動物的な暮らし
5.ハロー
6.夢を見ている
□3.時速36kmライブメモ
時速の出演するステージはEAST-RO。EASTには小さいステージ(RO)と大きいステージ(MU)があり、ROとMUで交互にバンドが演奏するため、待ち時間はほとんどない。時速の直前、MUに出演していたのは、Dizzy Sunfist。最後にボーカルが「1分押してごめん~~~!」と謝りながら、「次は時速36km~~~!!!」と叫んで繋ぐ。
そしてフロアが視線を移したROステージには、スタンバイ済みの時速36km。その中心にいるのは、Dizzy Sunfistに向かってふわりと笑って手を振る時速のボーカル、仲川慎之介。相変わらずの穏やかな雰囲気に、心がなごむ。
サーキットでは、いろんな場所で各バンドが演奏しているため、リハだけを聴いて、最後まで見るか違うバンドを見に行くか決めるという人も多い。筆者の頭の中は、「お客さん獲得において重要なリハ1発目。何の曲でくるんだろうか?」という思考でいっぱいだった。時速を代表するようなキャッチーな曲をやるんじゃないだろうかと予想していた。
ところが、鳴り始めたリハ1発目は、知らないイントロだった。新曲か?と脳内にハテナが浮かんだ状態でしばらく聴いていた。そして飛び込んできたのは「生活に乾杯」という歌詞。(うわぁ…!)と感情が高まり、思わずマスク越しに自分の口元を抑えてしまった。
時速はベースのオギノがライブ活動を一時休止していて、今回はサポートでyubioriというバンドのベーシストが参加していた。筆者はこのバンドを知らなかったが、これも何かの縁だろうと思い、ライブ会場に向かうまでにyubioriの楽曲をサブスクで2曲程度聴いた。「生活に乾杯」って良い歌詞だなぁと思いながら…
そう、時速がこの日にリハ1発目でやった曲は、yubioriのギターという曲だった。「時速ってこういうバンドです!見ていって!」よりも、「サポートで入ってくれている彼のyubioriってバンドの曲、かっこいいでしょ!」を伝えてしまう時速、なんかもう好きすぎて、感情が飛び出してしまいそうで、思わず口元を抑えてしまった。
演奏後、「この曲かっこいいでしょ、彼がやってるyubioriってバンドの曲です」とサラッと紹介する仲川慎之介。突然演奏してサラッと言ってるけど、やっていることが素敵すぎる。しかもライブ後に「リハでやったyubioriのギターが一番楽しかった」とツイートしていた。素敵なことを素敵なこととしてではなく、楽しんでやっている、その自然体な素敵さに憧れてしまう。
そして、時速の本編が始まり、1曲目はサテライト。特別な思い入れがあって、この日一番聴きたかった曲だったので、めちゃくちゃ嬉しかった。2曲目はスーパーソニック。この曲の「やっていくしかないよな」で拳をあげたとき、時速のライブに来た~~~!というかんじがして、一気にテンションが上がった。
3曲目は「銀河鉄道の夜明け!」と叫んでスタート。周囲のお客さんがワッ!と反応していたのが良かった。その気持ち、よくわかる。筆者もこの曲がきたらワッ!てなる、ていうかなった(笑)「最低のずっと手前の方で 息が続かなくなっている」の歌詞のところで、本当に息が続かなくなって、ハァッハァッと息切れしていたのも良かった。息切れするくらい全力でやってくれるところ、大好きだ。
あとこの日は「どうでもいいとどうしたらいいを 繰り返し何度も行き来して」というフレーズが泣きそうになるくらい刺さった。“どうでもいい”と“どうしたらいい”を並べるところ、すごくないですか?本当にこれなんだよな、この感情によくなる。もやもやしていた感情を形にしてくれる時速の存在が、とてもありがたい。
4曲目は動物的な暮らし。「俺の世界の果てはいつだった」という歌詞の後に長めの間奏が入るのだが、そこがかっこよすぎた。ライブは楽器が生音なので、間奏にめちゃくちゃ聴きごたえがある。かっけえよ~~~~~(泣)
5曲目はハロー。鳴り出すとフロアの揺れ方が一気に大きくなる。誰もがノリノリになっちゃうキラーチューンだ。いつもオギノさんが歌っているコーラス部分は、ギターの開さんが歌っていた。開さんのコーラスも素敵だった。メンバーの対応力、素晴らしい!
ここまでの曲の中には、ベースのソロパートがあったのだが、個人的には緊張感をもって見守っていた。サポートって弾き慣れた自分のバンドの曲じゃない曲を、演奏するわけじゃないですか、それがソロでってなったらめっちゃ緊張しません?!プロだから卒なくやるんだろうけどさ、なんか素人からすると「さぞ緊張するだろうに…!がんばれ…!」みたいな気持ちに勝手になってしまうというか(笑)
今回特筆したいのは、ベースのソロパートを弾き終わったときに、「できた!」みたいなかんじでサポートの方がニコってして、時速のメンバーも「よし」ってかんじでニコってしたところ。そのやりとりが素敵すぎて、心の中で拍手喝采した。「できた!」とか「よし」とかは筆者が勝手にそんなニュアンスを感じたというだけなので、もしかしたら全然違う感情だったのかもしれないのだが、筆者にはそう見えて、とてもあたたかい気持ちになった。
リハでyubioriの曲をやったのは、サポートを引き受けてくれた感謝とyubioriの楽曲のかっこよさを伝えたかったから、そして自分が楽しみたかったから、なのだろうと思うのだが、結果的に、サポートの緊張をほぐして、楽しくやれるようになったんじゃないかなと思った。アイコンタクトを交わしながら、お互いにニコニコと楽しそうに演奏しているのは、見ている側としても、とても安心した。
サポートを迎え入れて、時速メンバーは彼のやっている音楽と彼自身を尊重して、彼もサポートとして全力で応えてくれて、オギノさんがいないというイレギュラーな状態の中でも最高の演奏ができるように、一丸となっているかんじがした。そうやって、人に支えられて成り立つバンドの姿が、とても美しかったし、かっこよかった。
そして、ラスト6曲目は夢を見ている。この曲の演奏中に、ギターの開さんとサポートのベーシストが同時にジャンプした瞬間があって、この瞬間がたまらなく好きだった。後ろでドラムのヒデアキさんが音の土台を守っていて、真ん中でボーカルの仲川さんが歌っていて、両サイドでベースとギターが同時に高くジャンプしていて、完全に「ひとつのバンド」になっていた。すげえ、すげえよ…。ライブ後にムロフェス公式アカウントが、この瞬間の写真をアップしていて、筆者は大歓喜だった。写真を残しておいてほしいと思った瞬間そのものだった。プロってすごい。
サポート込みでひとつのバンドとして見せられたのは、時速メンバーの人柄の良さがあってこそなんじゃないかなと思う。こんなあたたかい人たちのためなら力になりたいって思う、ひとつになりたいって思うっていうのがあって、ここまで良いライブになったんじゃないかなって、勝手に思った。もう、なんていうか、時速の後輩バンドになりてえ~~~~!!!!!(笑)
演奏のかっこよさの話を本当はもっとしたいのだが、かっこいいとしか言えないから、文章にするとそれ以外の話が多くなってしまう。でもいいか、所詮メモだし。もう割り切って、今回は最後までこういう話ばかりしたいと思う。
時速のライブは心がぽかぽかするから大好きだ。しんどい時に行っても、寂しいときに行っても、いつでもぽかぽかを分け与えて、家に帰してくれる。時速の、時にアツく、時に楽しそうにしながら演奏する姿を見ることでしか回復できない心のパーツがある。
それから、時速の歌詞やメロディのあたたかさが筆者は大好きだが、そのあたたかさが、ライブで実際に入ってくる視覚情報と一致するところも、大好きだ。時速の楽曲からは、(毎日やるせないし、しんどいこともあるけれど、身近な人、あるいは俺たちとあなたのように音楽を通した関係でもいい、手を繋いで一緒に歩いていけたらいいね)、というメッセージを感じるが、ライブでは、それを目の前で見せてくれる。
ステージ上で、ギター、ベース、ドラム、ボーカルが各パートの音を鳴らして、お互いを補完し、高め合いながら1つの曲が演奏される。そして時折アイコンタクトを交わし合い、メンバー同士がとても楽しそうに笑い合ったりする。
メンバー同士だけではない。お客さんが手拍子しているのを見て、演奏の合間に「ありがとう」と伝えてくれる場面も多い。その言葉はマイクを通すこともあれば、通さずに口パクのような状態で伝えられることもあるが、あまりに嬉しそうに笑ってフロアを見るもんだから、言葉が聞こえても聞こえなくても、言葉があってもなくても、気持ちがしっかりと伝わってくるのだ。
“人と手を繋いで乗り越えるっていうのはこうやってやるんだよ”って、ライブで見るひとつひとつの光景が教えてくれる気がする。どうやって生きていけばいいのか分からなくなったら、時速のライブに行けばいい。きっと、目の前でとても素敵なお手本を見せてくれる。目からも耳からも幸せがなだれ込んでくる、あの空間が筆者は愛おしくてたまらない。
□4.まとめ
サポートにまつわる話が多くなってしまったので、最後はオギノさんの好きなところを息継ぎなしで語り散らかしてこの文章を締めます。
ゴリッゴリのベースと演奏中の喝を入れるような咆哮と仲川さんが大変そうなときの助け舟のMCとデカい声も切ない歌い方もできるコーラスと弾けるような笑顔と的確なツッコミと分かりやすい司会&解説とストレッチ力の高い元気な脚と愛妻家
オギノ~~~!!!!早く帰ってきて~~~!!!!!あなたのいる時速が一番好き~~~~~~!!!!!!!!!8月のライブ解禁を全力で待っています!!!!!!!!!!!!!!
〇時速36kmを好きな方、よかったら仲良くしてください!愛が爆発しそうなので話し相手がほしいです。フォロバします。
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