THE BOYS＆GIRLS（通称ボイガル）が2023年9月2日から全国ツアーを開催中。新旧織り交ぜのセットリストでまわるということで、予習用に初期曲から1曲ずつレビュー！第二弾は2ndアルバム『拝啓、エンドレス様』の11曲。

もくじ
1.はじめに
2.全曲レビュー
3.アルバムに寄せて
4.まとめ

□1.はじめに

＊ファンブログなので、気軽に読んでください＊

ボイガルが9月から全国ツアー“FALL TIME BEST”を周り始めて、執筆現在（2023年10月）はちょうど折り返しのタイミングとなっています。残る公演は、香川・岡山・京都・愛知・東京・札幌の6公演。いや～～～楽しみですね！！！香川公演に至っては明日ですし…！ワクワク…！

前回はツアー開催前に第一弾として、1stアルバム『バックグラウンドミュージック』の全曲レビューを投稿しました。今回は第二弾として2ndアルバム『拝啓、エンドレス様』の全曲レビューを書いていきます。

ボイガルの楽曲はほぼ全曲、サブスクで聴けるのですが、サブスクでは歌詞の表示されない曲もあり、2ndアルバムも該当します。曲を知らないままライブを見ても最高だと思うのですが、曲の内容やメッセージ性をある程度、頭に入れておいた方が、初めてライブで聴く場合でも歌詞が入ってきやすいように思います。

ぜひ、この記事をツアーの予習用に使っていただけると嬉しいです！

楽曲の感じ方は人それぞれで、正解はありませんので、あまり真に受けず、こういうふうに聴いている人もいるんだな～ぐらいのかんじで読んでいただけますと幸いです。

それでは、レビュースタート！！！

□2.全曲レビュー

※Twitter（X）で「＃ツアーに向けて全曲レビュー」というタグをつけて投稿していた全曲レビューをまとめて記載していきます。Twitter（X）の文字数制限と闘いながらのレビューです。

①一炊の夢

このCDからレーベルが変わっている。"状況は変わってくけれど、ここにいるよ"、この曲が一曲目である心強さ。曲全体が纏う切迫感に胸が詰まるが、ヒリヒリしたボイガルが実は一番かっこいい。目を閉じて、もう一度開いたときに、強く握り直す拳みたいな曲。

②ノンフィクションの約束

夕暮れ、日が暮れた南口、夏の夜、雨上がり、灰色の空。空の様子や空気の伝わる描写の多い、美しくて、あたたかくて、胸の奥がチクッとする曲。外のそよ風に吹かれながら、この曲を聴いて物思いに耽りたい。最後の4行に頬がゆるむ。

③階段に座って

ボイガルってどんなバンド？と聞かれたら、この曲を聴いたら分かるよって返してる。崩れそうな時に、その存在を思い出すだけで力になるようなバンド、音楽、曲。"あなたがやってるロックバンドがいてくれてよかった"、心から共感しながらあげる拳には愛

④春々

穏やかなメロディの中で、辛いことや悲しいことがゆっくりと溶かされていく。また会えると信じて、先へ進む勇気をくれる曲。儚い笑顔みたいな強さがある。「水たまりに涙ひとつ ばれないように飛び越えて」という歌詞と、曲の最後が「笑って」で終わるのが好き

⑤サマー・オブ・ラブ

バンドで奏でる柔らかいバラード。夏に日が落ちてから、外で聴くのが至高。ぐずついた空も、ほどけたままの靴紐も、行き場のない思いも、それでもいいと思える曲。理由はなくとも全部許されたような気持ちになる。長めのアウトロは、夏の余韻。

⑥明日の君へ

地に足をつけて、明日への鋭い眼光を研ぎ澄ましていく音がする。個人的には、声質がこの曲だけ違う気がして好き。上に放つように歌うのではなくて、下に落とし込むように歌うから、声が低めなのかな。サビで強い向かい風が吹いてくるような感覚がある。

⑦さらば、あなたを生きた今日

命と今を肯定してくれる曲。夕暮れを眺めながら、一日を振り返って聴きたい。「あなた」を自分とするか、他者とするかで聴き方が変わりそう。最後の「さあ来るぜ あなたが生きる今日」という部分で、朝日が差し込んでくる感覚になる。

⑧合言葉を胸に

「ステージは任せろ！フロアは任せた！」と笑うシンゴさんが浮かぶ。ボイガルのライブを見ているときの、心強いなと思う気持ちに、この曲を聴くとなる。関東勢としては、「新代田」が歌詞に出てくるのもアツい。突き抜けていく歌声とドラムが息ぴったり

⑨少年が歌うメロディー

歌始まりのゆったりとした曲。眠れない夜に聴くと落ち着く。迷いや寂しさを纏いながらも、決意を感じさせる。目の端に涙を堪えながら、前をしっかりと見据えるようなイメージ。「笑えない毎日を笑い飛ばして生きるんだ」という歌詞が脆く強い。

⑩札幌

"歩いたはずの距離と進んだ距離の割が合わないんだ"と悔しさや焦りの滲む歌詞。札幌の窮屈さに息が詰まったり、札幌の冷たい風に背中を押されたりしながら、闘ってきたのだろうなと想像して聴いている。前のめりに攻める音。苦しくなるが、夢を追う気合いが入る

⑪ただの一日

"明日からまたどうやって生きていったらいいかな"という後ろ向きな歌詞が落ち着く。綺麗な軌跡を辿れない、涙と傷だらけのロックバンドに出会えたことを嬉しく思う。この歌が胸の中で一番星みたいに優しく光るとき、今日という日を抱きしめたくなる。

□3.アルバムに寄せて

2ndアルバム『拝啓、エンドレス様』の1曲目『一炊の夢』に、「踏み出す足は儚くとも強く」という歌詞があるのですが、まさにこの言葉がぴったり。儚くとも強さに溢れたアルバム。

夢を抱いて走っても、なかなか距離が縮まらなくて、悔しさに唇を噛んだり、涙したり傷ついたりしながら、それでも強く進んでいこうとする、ヒリヒリとしたボイガルが詰まっています。

一方で、そよ風のようにふわっと心を包み込んでくれるような、穏やかなボイガルも詰まっているのがこのアルバムの魅力。

ヒリヒリとしたボイガルと穏やかなボイガルが織り交ざった、このアルバムならではの空気感がクセになります。まだ聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみてください＾＾

□4.まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。ボイガルの楽曲の魅力が少しでも伝わる記事になっていれば嬉しいです。

全国ツアー、残るは、香川・岡山・京都・愛知・東京・札幌の6公演。東京公演は完売しましたが、他の公演はまだチケット販売中です。札幌のバンドなので、この機会に、近場の行ける公演に参加するのはかなり良いかも。素敵な出会いになりますように！

Twitter☞ @pony_enseinote
Instagram☞ pony_enseinote