【経験者に聞く】子育てが始まったらライブに行けない?

ライブ好きの筆者が最近疑問に思っていることは、子育て中にライブに行くことは可能かどうか、です。子育ては休みがない気もするし…。「実際どうなのか?」経験者に聞いてみました。

もくじ

1.経験者3名に調査
2.ライブはいつから行けた?
①妊娠中
②産後
③子育て中
3.経験者からのアドバイス
4.まとめ

□1.経験者3名に調査

「“子育てが始まったらライブに行けなくなるのか”が知りたいので、子育て経験のある方、メッセージください」とSNSで発信したところ、3名の方にご協力いただけました。統計的な結論を出せるような人数ではありませんが、子育ては本当に人それぞれで状況が異なりますので、実例として参考程度に読んでいただきたいと思います。フォロワーさんがほとんど学生である筆者のSNSアカウントでは、人数が集まりませんでしたが、ご協力いただいた方々が親身になっていただけたので、中身のある記事になりました。本当にありがとうございました。同じ疑問を抱える方に向けた記事です。良かったらお付き合いください。

□2.ライブはいつから行けた?

「妊娠したら、もうその瞬間からライブには行けないのかな」「ライブに行けなくなったとして、子どもが何歳になった頃から行けるようになるのかな」「結局、ライブを我慢するのは何年ぐらいになるの?」そんな疑問を解決するべく、妊娠中~子育て中まで聞き取りをしました。

①妊娠中

医者に確認したわけではないので、妊娠したら病院でしっかり再度確認していただきたいのですが聞き取り結果としては、医者から注意されたことはないし、実際にライブに行くと妊婦さんを見かけることも多いということでした。妊娠中は、赤ちゃんが直接外の音を聞くわけではないので、爆音が聴覚に与える影響はなさそうです。どちらかというと、人混みや立ちっぱなしという点が危険で、着席ライブや2階席を選択する等、妊婦としての配慮が必要になります。自身と赤ちゃんの身体を守るだけでなく、他のライブ参加者に気をつかわせないためにも、人混みには入らないということが必要です。着席ライブでない限り、前で見ることはできませんが、後ろから見る分には、妊娠中でもライブに行くことはできそうです。ただ、調査した3名の方は、いずれも妊娠中からライブには行かなかったという回答でした。精神的に余裕がなかったり、産休入り前で仕事の引継ぎがあって忙しかったり、家族が心配性で送り出してくれるような雰囲気ではなかったり、といった理由です。これはそのときの精神状況、考え方次第ですね。ただ、行けないわけではない、ということを知れたことは大きかったです。

②産後

産後は、母体の体力の戻り具合と授乳の有無がポイントになります。身体のことなので、体力の戻り具合は人それぞれで、もちろん産後、はじめてライブに行けるタイミングも人それぞれです。調査した3名の方のうち、最も早かったのは産後1年というタイミングでした。もっと早い人もいるでしょうが、この期間は一番ライブに行きづらいと覚悟しておく必要がありそうです。また、体力だけでなく、授乳が必要であったり、赤ちゃんを預かってくれる人がいるかどうかも大きな要素です。調査した3名の方のお話だと、どうしても行きたいライブがあって、家族を説得して行ったという回答があれば、夫婦とも実家が遠くて親を頼れず、夫が仕事で遅かったので、妻である自分が赤ちゃんをみるしかなく、ライブに行くことは不可能だったという回答もありました。実家とパートナーの理解を得ておくと、まだ行きやすいかもしれません。

③子育て中

産後はしばらくライブに行けなかったという方のお話では、子どもが3才になった頃から、子どもと祖父母(自身の両親)だけで預けれるようになり、ライブに行けるようになったという実例がありました。産後の生まれて間もない状態では預けづらくても、子どもが大きくなるにつれ、預けやすくなり、自身の趣味の時間も確保できるようになってくるのかもしれません。何才から、どれくらいの頻度でライブに行けるかというのは家庭それぞれで、家族の理解を得るために、切り出すタイミングやスケジュールにおいて作戦を練り、ライブに行っているという回答もありました。筆者は、子育てが始まっていないこともあり、自由にライブに行っているので、この回答がとても心に響いて、ライブに行く時間って、努力の結晶みたいな時間なんだなと感激しました。それから、子どもがだいぶ大きくなると、一人でお留守番できるようになったり、一緒にライブに行くという選択肢もでてくるとのこと。親子参戦、憧れちゃいますね。

□3.経験者からのアドバイス

筆者の不安を打ち明けたときの、経験者のアドバイスが素敵だったので共有させてください。

筆者「ライブに行けない時期はつらくなかったですか?」

回答「あっという間でした。今となっては、自分のことも、もっと大事にしないといけない時期だったなと思います。でも、あの時に子どもを置いてはいけなかったし、疲れているから、子どもと一緒の時間を過ごすのであっという間でした。」

→筆者は、コロナ禍で何か月かライブに行けなかっただけでだいぶつらかったので、年単位で行けなくなる子育てはまじでやばそう、と思ってきいたら、子育てが大変すぎてそれどころじゃないんだなと思いました。あっという間…。

筆者「きっと音楽の流行が分からなくなるのが悲しいです」

回答「たしかに子育ての頃の音楽情報がすっぽり抜けています。音楽好きの私にしてはめずらしく(笑)でも、子どもは可愛いので。後悔は全くないです。生まれ変わっても生めるなら生みたい」

→筆者、この回答が素敵すぎて泣いた。

筆者「ライターを目指してブログを書いていますが、子育て中に忘れ去られそう」

回答「幸せの価値観も変わってきます。自分の幸せしか見えないうちは想像できないだろうけど、子供や家族の幸せ=自分の幸せに変わってくる。だから、自分にかける時間が無くなっても悲しくならないから安心して。」

→筆者、この回答でめちゃくちゃ安堵。

□4.まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。やっぱり産んでから子どもが小さいうちはライブには行きにくいのだな、という印象をもちました。ただ、調査した3名の方々は、いずれも子育てを幸せなこととして話してくれたので、ライブには行けなくなるかもしれないけれど、ライブとは比にならないくらいの幸せがあるのかもしれません。本文は、身体面、精神面、家庭面からの視点が多かったですが、もう一つの要素として筆者がハッとしたのは、考え方や価値観の面です。これは、「子どもを預けてまで、ライブに行きたいと思うかどうか」ということです。「旦那に子どもをみてもらったらライブ行けるかな」と考えていた筆者にとっては、この言葉は結構刺さった言葉です。
「旦那がみてくれるから預けてライブに行けばいい」という考え方ではなくて、「仕事で疲れている旦那にみてもらってまで行くべきライブか」という考え方なわけです。自分の幼さを痛感することにはなりましたが、今知れてよかったなと思います。仕事の大変さへの理解も、一日中子どもといることの大変さへの理解も必要だと思うので、お互いを思いやることが大切そうです。「子育て中にライブに行けるか」という疑問の答えとしては、結局は人それぞれという結論になりますが、筆者と同じように、この記事を読んで、何か気づきを得た方がいれば幸いです。やっぱり、人を育てるってすごい。

最後に、ご協力いただいた経験者の方々、本当にありがとうございました。
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