2020年12月28日に滋賀B-FLATにて開催された「HEROES10」というライブをレポートします。滋賀を地元とする4アーティストが集結した、心温まるライブでした。分かる範囲でセトリも載せておりますので、このレポで気になるアーティストがいたら曲の方も聴いてみてください。
もくじ
1.HEROES10の概要
2.ライブレポ
①COWCITY CLUB BAND
②Hyuga
③climbgrow
④WOMCADOLE
3.まとめ
□1.HEROES10の概要
2014年からずっと滋賀B-FLATで第一回、第二回…と開催され、今回が第十回目の開催です。毎回、出演バンド及びバンド数が異なりますが、滋賀を地元とするバンドを呼ぶ傾向にあるようです。2014年の第一回の時点でWOMCADOLE、climbgrow、そして第十回に出演しているHyugaがボーカルであった、今は解散しているRocket of the Bulldogsというバンドが出演しており有名になる前からずっと彼らを応援してきているイベントであることが分かります。筆者は今回が初参加で、昔の情報は分からないのですが、HEROES公式Twitterを遡ると、ともさんとあさみさんという方が「みんなに自分の大好きな音楽を伝えたい」という想いから、共同で企画したところから始まっているようで、2014年当時はまだ女子高生だったようです。よく考えたら、このときはclimbgrowとRotBは確実に高校生だし、彼らの1歳上のWOMCADOLEはギリギリ高校を卒業するくらいの時期です。企画者、出演者ともに高校生の時からの関係性だということになります。時を経て、第10回目である今回は、ウォンカとクライムはメジャーデビューしているし、バンドを解散したHyugaはこのライブがソロでの初ライブです。なんだかめちゃくちゃ感慨深いですね。この記事を書くために調べて今理解しましたが、これはライブ前に知っておくべきだったと少し後悔しています。(笑)
□2.ライブレポ
①COWCITY CLUB BAND
セトリ
1.グッドラック
2.ランデブー
3.恋しておくれよ
4.少年漫画行進曲
5.アナーキーインザアイトーチョー
6.瞬間と共に
7.カントリーボーイズオンザラン
8.バンド
仕事で遅れる友達から、「私のおすすめのバンドだから聴いてね!」と言われていたので、楽しみにしていたバンドです。名前に見覚えもないし、初見だと思って見ていたのですが、「瞬間とともに」という曲が始まったとき、(いや、めちゃくちゃ知ってるわ!!!)と思わず自分につっこんでしまいました。何かの対バンで見て、この曲いいなと思ってサブスクでダウンロードして、よく聴いていた時期がありました。当時はThe Dragersというバンド名だったので、改名していたようです。滋賀バンドだったとは知らなかった。この曲はロック色が強いですが、他の曲はわりと楽し気でポップな印象です。友達同士でワイワイ行くピクニックで流したいかんじ。全然違うけど、ポップなロックという意味で、バニラズのもつわくわく感に近いものがあるかもしれません。ファンの方々の楽しそうな表情が印象的でした。MCがマイペースな印象でしたが、そこも含めてなんだか癒されたライブでした。
②Hyuga
セトリ
1.冬陽
2.seasons of love
3.生きる(不可思議/wonderdoy cover)
4.未来への出口
元RotBということだけ知っていて、ソロの音楽活動については知識0の状態で見ました。筆者がclimbgrowを知ったときにはRotBは既に解散していたので、バンドの方の知識もありません。リハでPCを操作して、トラックを流している様子を見て「あ、ラップだ」と思いました。ヒップホップはあまり聴かない筆者ですが、夫がラップ好きなのでたまに聴いており、「生きる」という曲は知っていたので、嬉しかったです。ラップのライブは初めてだったので、新鮮でした。言葉と、その言葉に込める感情が音楽にのってストレートに響いてきて、心に沁みました。オリジナルの曲も、ポエトリー系だったので、ラップに馴染みのない人も聴きやすかったのではないかなと思います。筆者の好きな系統でした。MCでは、バンドを解散してから2年間、パソコンで一人で音楽をつくってきたこと、バンド時代にしのぎを削り合っていたウォンカとクライムがメジャーデビューした時の悔しさなどが素直に語られ、バンドは解散したけど、ここから新たに始動するという強い気持ちが伝わってきました。初見でここまで惹き込むか、と思わされたすごい表現者です。4曲目は解散したRotBの曲だったようで、分かる人にとっては号泣モノです。曲に入る前の深呼吸からは本人の緊張感が感じ取られ、その曲が鳴り始めた瞬間に全てを理解したファンの崩れる表情、曲の合間の静かな一瞬に聴こえてくる会場内のすすり泣く声が印象的でした。本当に愛されたバンドだったことが分かります。そして、彼の帰還を心待ちにしていたことも。歌い終わった後の、深い深いお辞儀も印象的でした。人の前に立つべき表現者だと感じました。話が変わりますが、昨日クライムのベース担当チェンさんとインスタライブでコラボしているのを見ましたが、ライブの印象と違い過ぎて笑いました。芸人だった。(笑)音楽家としても、人間的にも、トータルして気になる人物になりました。
③climbgrow
セトリ
1.DOOR
2.THIS IS
3.LILY
4.TIGHT ROPE
5.未来は俺らの手の中
6.ラスガノ
7.BANG BANG BANG
8.RAIN
お決まりのTHIS ISの入りは、日付を言って、ダダンとドラムが鳴る、という流れですが、この日は「ひゅうがおかえり。ダダン 滋賀ビーフラット~ダダン ぶち込みにきました ダダダダン THIS IS~~~」という入り方でした。泰誠さんとしても、旧友がソロで初ライブをした直後なので、思うところが色々とあったのかもしれません。そして、ライブ自体はもうぶち上がりでした。いつも全力だけど、今回はまた一段と気合が入っていたように思います。Hyugaやウォンカ、企画者など、旧友が集まったこのライブでは、やっぱり今のフルパワーを見てほしいという気持ちになるのだと思います。この一年間、クライムのライブにたくさん行きましたが、今年のライブ納めにふさわしい、大満足のライブでした。MCでは、泰誠さんから「HEROES出れて嬉しいです。あさみちゃん、呼んでくれてありがとう。HEROESに出るからには、誰か一人でも俺みたいなやつを救って、ヒーローになりたいと思います。」という言葉が語られました。こういうところがクライムを好きになってしまう理由です。ゴリゴリのロックンロールなので、荒々しさに気をとられがちですが、根底には優しさがあって、しかもちょっと不器用で。筆者はやっぱりこのバンドが大好きです。
④WOMCADOLE
セトリ
1.ワンダー
2.ドア
3.doubt
4.ヒカリナキセカイ
5.馬鹿なくせして
6.アオキハルへ
7.新曲
アンコール
8.少年X
※このセトリは正確ではありません。行った友達と、多分こう?と記憶をたぐり寄せた結果ですので、間違っている、正しい、等なんでもいいので行った方は情報をください。みんなでつくりあげるレポートにできればと思っております。筆者のアカウント(@pony_enseinote)まで情報をいただけるとありがたいです。
ウォンカのライブを見るのは3回目です。碧南市のデブフェスと、街人との対バン以来でした。ウォンカのライブが良いということは分かっていたので、1~3番手までのライブで既に大満足なのにここから更にウォンカですか??という気持ち。このイベント、なかなかボリューミーです。ライブの感想としては、“強い”。一切の隙がなく、彼らのペースにまんまと乗せられてしまいます。筆者はライブを見たことはあるものの、曲はそれほど聴き込んでいないので、知っている曲は数曲しかありませんでしたが、彼らの曲は初見を跳ねのけず、取り込んでくれる音楽だなと思いました。その場にいる人たちを、そのまま惹き込んでいけるライブをするバンドです。ライブの感想を“強い”と表現しましたが、もっと詳しく言うと、優しさゆえの強さというかんじがします。正義のヒーローがもつ強さに近いものを感じます。良い意味で王道的なかっこよさだとも言えるかもしれません。クライムが異端だとするとウォンカが王道みたいな、それぞれのかっこよさ。異論は認めます(笑)
□3.まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。それぞれの思いが詰まったこのライブが、筆者の今年最後に参加したライブになって良かったです。なんだかとってもあたたかい気持ちになるイベントでした。この日が今年のライブ納めになった参加者も多かったと思います。今年はやっぱり、なんといってもコロナな一年でしたが、それはそれで、この状況じゃないと見れなかった景色もたくさんあったなと思うので、筆者としては、いろんな意味で味わえた一年だったなと思います。
そうそう、このブログも外出自粛だった5月に時間ができて開設したサイトです。このブログをきっかけに、ライブハウスに行けば会える友達がたくさんできました。ありがたいことに嬉しい言葉をいただくことも増えてきて、本記事で35本目になります。今年、一度でも長文に付き合っていただいた方、ありがとうございました。来年もお付き合いいただけると嬉しいです。それでは、よいお年を!
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