「心がしんどい波きた…」ってなるとき、ありませんか?なんとなく起き続けてしまった深夜2時とかになるやつ。そんなときに聴いてほしい5曲をご紹介します。
はじめに
この記事は、ただの音楽好きである筆者が実際に心が沈んだタイミングで選曲して執筆しています。実際に聴きたくなった曲順にご紹介しているため、この曲順のまま聴いてみてください。
□1.マヨイガ/羊文学
羊文学は女性ボーカルのオルタナティブロックバンドです。
「マヨイガ」は、筆者がいろんな人を敵に回してしまったときに、フォロワーさんが「僕はあなたの意見肯定派です。」という一言と一緒にURLを添えて送ってくれた曲です。「肯定」という言葉がこれほどまでに沁みたことはなかったんじゃないかな。そっと添えられた「マヨイガ」が、筆者の心が求めていた音楽そのもので感動しました。それからずっと大切な曲です。
曲の冒頭は音の数が少なく、とても静かな始まり方をします。沈んだ心に、ガチャガチャとした音楽はちょっとしんどいですが、「マヨイガ」は、音の少ない冒頭ゆえに、心の隙間に優しく入り込んでくれる曲です。儚く柔らかな歌声が心を包み、徐々に上がっていくグルーブ。そして、「おかえり」「もう大丈夫」などの優しい言葉が連なる歌詞。沈んでいるときにこそ聴いてほしい曲です。
また柔らかさだけではなく、諭す部分もあるところが魅力です。「行け 行け その明日がきみを苦しめようと」や「傷ついたら泣きなさい」などの歌詞があり、母のようなたくましさと愛情を感じます。寄り添いながらもしっかりと背中を押してくれるこの曲に、筆者は全幅の信頼を寄せています。
あのときこの曲を添えてくれた彼の優しさも含めて、この曲は宝物です。
□2.コースト/SuU
SuUはすずきたくまによる宅録ソロプロジェクトとして始動し、サポートメンバーを迎えてライブ活動をしているバンドです。ローファイサイケポップサウンドというらしい。
「コースト」は海辺や行きつけのパスタ屋など、あたたかい景色が思い浮かぶ歌詞で、心地よく聴ける曲なのですが、「あなたは朝まで私を死んじゃう程」や「私を押し付けてあなたは死んじゃうかも」など、「死」という言葉が歌詞に出てきます。この明るいのか暗いのかよく分からないバランスがたまらなく好きです。
はっきりと意味のわかる歌詞に救われることもあれば、よくわからないという余白を残した歌詞に救われることもあって、この曲は筆者的には「よくわからない」という良さがあるように思います。
何も考えたくないときは、「コースト」がおすすめです。歌詞は理解しようとしてもできないし、明るいか暗いかもわからないし、でも音楽は心地良いから永遠に聴ける、というこのかんじがとても良くて、心が沈むと、この曲を10回連続ぐらいで流していたりします。この曲しか心が受け付けないときがあります。
□3.くせのうた/星野源
星野源は日本を代表するポップスターですね。最近はポップだったり、ラップだったり、明るい曲が多いですが、初期の頃はアコースティックギターをメインとした弾き語りの曲がほとんどでした。
「くせのうた」は初期の頃の曲です。この曲に関しては、過去記事でもご紹介しているので、詳しい解説は省きますが、すでに紹介していても、この記事に入れざるを得ないくらい、筆者にとって必須の曲です。寂しいときや哀しいときに聴いてください。心の置き場所をつくってくれる曲です。
□4.人との距離のはかりかた/plenty
plentyは2017年に解散したスリーピースロックバンドです。この記事を書くために改めて調べていて知ったのですが、ボーカルの江沼郁弥っていまソロで活動しているんですね?!サブスクを開いたらいっぱい曲があってびっくりしました。この歌声がまた聴けるなんて!(時差がひどい)
男性ボーカルですが、ハイトーンで中性的、そして癒し系の声質です。「人との距離のはかりかた」という曲には、「言葉にするだけ無駄かもな でも言葉にしなくちゃダメだよな」や「傷つきたくない僕がいて 傷つけたくない僕がいる」などの歌詞があります。深夜にひとりでグズグズ考えてしまうような内容がそのまま歌詞になっていて、沈んだ心にぴったりはまってくれるときがあります。
人間関係で悩みがちな人は特に聴いてほしいかな。ゆったりとしたリズムで進む、メロディの美しい曲です。
□5.奇跡/amazarashi
amazarashiは秋田ひろむを中心とするロックバンドで、絶望の中から希望を見出す詩世界が魅力です。
amazarashiはがっつりとしたバンドサウンドの曲も多いですが、「奇跡」は弾き語りから始まる曲です(途中からバンドサウンドになる)。メロディが綺麗で、心が洗われていく感覚があります。
しかし歌詞は非常に辛辣で、まず歌い出しが「今夜生まれてくる命と 死んでしまう命 そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕」。そして「「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれど お前なんか消えてしまえ 何で今日まで生きてたんだ」と続きます。
冒頭から歌詞が苦しすぎるので、「こういう歌詞の曲を聴いたら余計にしんどくなる」と言われそうですが、ここで終わらないからこそ、筆者はこの曲を心が沈んだときに聴いています。この辛辣な歌詞から始まって、どうやって希望の歌にしていくのか。気になった方はぜひ聴いてみてください。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。すべてサブスクがあるほか、amazarashiの「奇跡」以外はYouTubeでMVが公開されています。ぜひ聴いてみてください。
5曲聴いたあたりで元気を取り戻したので、今回は5曲に絞りましたが、さらに続けるなら「HAVEN/CRYAMY」と「この口癖の中に/仲川慎之介」が6~7曲目に続いたような気がします。仲川慎之介は時速36kmというロックバンドのボーカルです。いま筆者がハマりまくっているCRYAMYと時速36km、最高のバンドなので、こちらもぜひ。(隙あらば布教)
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